VRで未完成物件を見学。近鉄不動産がVRを販促に導入した理由とは!?

事例

不動産でのVR活用事例はこれまでにもいくつか存在しています。遠隔地にある物件を手間や時間をかけずに見込み客に見学させたり、モデルルームの設営費を抑えるために、VRは注目が集まっている。

本日、報道者に公開された近鉄不動産株式会社の分譲物件「ローレルコート滝川町ヒルズ」もその1つ。
まだ完成していないマンションの中を、VRで自由に歩き回ることができるのが特徴だ。

近鉄不動産の担当者が語るVRの魅力は、モデルルームでも体験することができない、その再現性。

参考URL:リリース詳細
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0452066_02.pdf

未完成マンションの購入を検討する際、専有部分については、これまでも、モデルルームを使用して、立体的に体感することは可能だった。
だが、共用部分や周辺環境、窓からの眺めなどは、モデルルームでは体感できない。
そのカバーを行うのがVR内見の魅力だという。

たしかに、眺めは、モデルルームでは再現できませんし、パンフレットやパネルなどでは、臨場感に欠ける。
沖縄の分譲マンションを東京のVR体験会場で販売を行っていた大和ハウス工業株式会社も、周辺環境を見込み客に伝える手段として、VRを作成。
高い成約率を出しているため、その重要性は周知だ。


VR活用された大和ハウスの「ジ・オーシャンテラス豊崎 シーサイドテラス(沖縄県)」

不動産業界のVR活用の事例を紐解いていくと、
物件をVRで表現することにプラスして、周辺環境をVRで伝えることにも注力しているのが判る。

近鉄不動産も、実際の風景を組み合わせた物件データを見学してもらうことに、特にポイントを絞っている様子だ。
VRは仮想空間だけあって、リアルに没入することができる反面、理想的な空間を描くことができてしまう。
マンション購入予定者は、VRで体験する理想的なマンションの姿に惚れ惚れする一方、実際に購入した後のリアルとのギャップに、
不安を覚えるのかも知れない。

その仮想空間と購入後のリアルを如何に穴埋めして、購入を促すのかが、
現在の不動産業界のVR活用の肝となっている。

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