仮想空間(VR)での広告フォーマットのアイデアをGoogleが初公開

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Googleの社内インキュベーター部門「Area 120」は、6月28日、VRモバイルでのネイティブ広告のフォーマットとなるアイデア候補の1つを初めて公開した。

同フォーマットを開発するのに心がけたことは、ユーザーに不快感を与えないこと。
VR上で、ユーザーに立方体が表示され、これをタップするか何秒か注視すると、反応する仕組みだ。
反応した立方体は、動画プレーヤーを開いて広告を再生、ゲームアプリの広告の場合、ダウンロードリンクが表示される。

Googleはかねてから、VR開発者よりVRでのマネタイズの相談を受けており、その1つの解決方法が、このような広告フォーマットに繋がった。
VRは3Dであるがゆえに、コンテンツへの共感力が2Dと比べて非常に高い。

そのため、楽しい広告はさらに楽しく、反対に不快な広告はさらに不快となる。
この点に注視したGoogleは、このような未来的な広告フォーマットを手がけるに至ったと推測する。

Googleは、このフォーマットのテスト実装の申請フォームを用意し、
下記で受け付けている。

VR Ads Developer Early Access Program
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeLF584FRKovpTkkeqfD6IGlS0Jb-78Lo8ViMjiRyNCWGAqOw/viewform

Googleは、VR・ARを始めとする「空間認識コンピューティング」が今後の情報アクセスの主流になると考えているため、
他社より圧倒的なスピードと規模で、挑戦を進めている。

丁度、一週間前にあたる6月22日には、180度オンリーのVR動画の新フォーマット「VR180」を発表。
180度に絞った理由は、撮影者が映らないように配慮するためだ。

VRの普及を促すためには、撮影者が2Dの動画を撮影するときと、同じやり方である必要があると考える辺りは、
リーディングカンパニーとしての姿勢が伝わる。

「VR180」動画のイメージ

現在、Googleは、この「VR180」のVR撮影用カメラの開発を進めており、今年の冬に発売予定だ。
VR普及の鍵となるコンシューマー向けカメラは、YI(Xiaomiのブランド)、Lenovo(レノボ)、LGから
発売されると予想されている。

APPLEも先日のWWDCでARの開発フォーマットとMAC OSのVR対応を発表しましたが、
Googleのこの動きを見て、急ぎだすのも判る気がします。

VRコンテンツが今後、ゲームだけでなく、我々の生活をどう変えるかとても楽しみです。

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