VRで家具が買える!大塚家具がVRショールームをリニューアル

事例

大塚家具は8月10日、店内を3Dで体験し、そのまま商品も購入できるよう、バーチャルショールームをリニューアルした。

バーチャルショーム自体は、以前から公開しており、1階から7階までをまるで、店内を歩いているかのように、体験できたが、今回は、VR内に映っている商品にアイコンが追加、アイコンをクリックすると商品詳細ページに飛び、商品を購入できるようになっている。

購入可能な商品自体はまだ多くはないが、家具業界のみならず、日本の小売業ではいち早い動きだ。
VR体験ができるのは、IDC Otsuka 新宿で、行ったことがある方は分かるが、店内は1フロアだけでも、かなり広い。全部の商品を1階から7階まで見ようものなら、半日以上費やすだろう。

そんな広い店内を自宅にいながら、スイスイ見られるのだから、大塚家具ファンにとっては、とてもうれしいサービスだ。

VRでのショッピングは、商品を視覚的に多方向から眺められる、大きさがすぐに分かる点で便利だ。ECで家具を買う場合、怖いのは届いてみたら、小さかったとか、大きすぎて部屋に入らなかったなどだ。

VRで店内を見ることで、そのようなサイズに関する大きな認識のブレはなくなりそうだ。

大塚家具 プレスリリース
http://www.idc-otsuka.jp/company/ir/tanshin/h-29/h29-8-10.pdf

操作方法も簡単で、スマホやタブレットでタッチしながら、スワイプで移動する。ピンチ操作で拡大も可能だ。当初からの特徴でもあった、VRゴーグルなしでも、VR体験できるが嬉しい。

大塚家具の狙いの1つは、メインユーザの高齢化だ。実際に店舗で家具を見に行けないユーザに優しくVRを取り入れる一方、IKEAやニトリなど、比較的価格の安い商品に向かいがちな若者に興味を持ってもらうべく、最新技術であるVRを戦略の1つと取り入れたと推測できる。

VRショールームの可能性はまだまだ大きいが、大切なのは、VRショールームの認知である。ショールームは基本的に都市に存在し、集客の経路を折り込み済みで造られる(もちろん、そうでないショールームもあるが・・・)。

だが、VRショールームの場合、告知なしでは集客はゼロに等しい。しっかりとした導線設計こそが、VRショールームの勝ち負けのカギとなる。

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