新海誠監督も驚くかも!?Googleが手を組んだ3スキャンのMatterport

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今や空前の大ヒットとなった新海誠監督の映画「君の名は」では、2Dの映像美に、立体の3Dスキャンが使用されていると、話題になりました。PhotoScanと呼ばれる3Dオブジェクト作成ソフトは、複数の画像から、立体映像を作り上げています。

【PhotoScan】


参照元:http://imasgal.com/

2Dの世界観に、大きな影響を与えた3Dスキャンですが、
一番、身近なものは、個々の建物をピックアップするという観点では、Googleストリートビューかも知れません。

2015年からGoogleストリートビューは、屋内撮影を開始しています。

【Googleストリートビュー(屋内版)】

このGoogleストリートビュー、先月10日、新しい動きがありました。
屋内の3Dスキャンの画像や撮影機器を提供しているMatterportが、Googleストリートビューのパートナーとなったと発表し、2017年夏の公開を予定しています。

Matterportとは、米国カリフォルニア州サニーべール発の企業で、物理的な建物をVR空間に再構築する業務をメイン事業している会社です。
Googleストリートビューが屋内撮影を開始しておそよ3年、なぜ、GoogleはMatterportで撮影された屋内の3Dスキャン画像を取り入れることに決めたのでしょうか?

1つは、すでに50万箇所の室内撮影画像を共通のサーバに保持している点が上げられますが、
その高精度な映像美にも大きな要因がありそうです。

【Matterport】

Matterportは、専用カメラを使用することで撮影でき、4Kにも対応しています。ストリートビューでは3m置きに室内を撮影することを基準していますが、
Matterportでは、精度にこだわり、1.5m置きに撮影することを推奨しています。

操作に関しては、ストリートビューと同様、クリックしたりドラッグしたりして建物内を3D/360度で見て回わることができ、画像内の二重丸のボタンをクリックすると、指定の場所でとまることができます。

今年の夏からは、このMatterportで撮影されたストリートビュー(屋内版)が一斉にストリートビューと連携します。
今後のアニメ映画の撮影にも、用いられる可能性が十分あります。楽しみですね。

不動産業界で実際に活用している例として、Cressy&Everett; Real Estateの社長、John De Souza氏はMatterport社のソリューションについて以下のように述べています。

「不動産の専門家として、競争力を維持するために最新の技術を導入していく必要があります。Matterport社のソリューションは我々がより多くの顧客を獲得するために非常に役立っています。」

この言葉を裏付けるように、Matterport社のホームページでは、通常の不動産営業と比べて3Dスキャンデータを用いると、実際に電話で問い合わせる人が95%も増え、その後実際に商談がスタートするのも3倍になったと紹介しています。

3Dスキャナーを使った建物のスキャンサービスは、他にもOccipital社が提供する「Canvas」があります。こちらはiPadに接続するタイプの3Dスキャナを購入した上で使用できるサービスですが、Matterport社の方が実際に不動産業界などで使用するためのソリューションが多く用意されています。

 

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