新車のヴァーチャル試乗体験を始めたら、実際の試乗予約数がうなぎ登り – タイの事例

事例

書店が近くにない人に向けて、サービスを発展させたAmazon。
であれば、自動車販売店が近くないことでも新たなビジネスは生まれるかもしれない。
ホンダでは、そのように考えたのかも知れない。

東南アジアのタイでは、ホンダがカーディーラーが近くになく、試乗できないユーザに向けて、バーチャル試乗での販促をスタートさせた。

バーチャル試乗の対象となったのは、ホンダ「CR-V」。3列シート7人乗りでディーゼルターボエンジンを搭載。販売価格は139.9万―169.9万バーツ。(日本円でおよそ460万円~560万円)

バーチャル試乗は、iOS・Androidのアプリをダウンロードし、自分のクルマのナンバープレートを撮影するだけ完了できる。

Honda Reach CR-V Anywhere: Case Study Film

参照元:RABBIT’S TALE

▲バーチャル試乗は簡単!自宅のクルマのナンバープレートを撮影するだけ出来る。もちろん、他人のクルマでもOKです。。

▲専用アプリでナンバープレートをかざすと、すぐにCR-Vのナンバープレートに。スマホを上に傾けると自分のクルマが新型CRーVになっています。この簡単なアクションはまさに秀逸です。

▲新型CR-Vの前で撮影も、もちろん可能。買ってなくても、買ったかのように友達に思わずSNSで発信しちゃいますね。

▲クルマに乗ると、なんと内装もCR-Vになります。実際に乗った気分が味わえるところも、手が込んでます。情報を体感に変えた、現代のマーケティング技法がぎっしりのプロモーションです。

ダウンロード数は、一ヶ月で8000以上、ディーラーへの試乗予約はなんと2000件を超えました。Facebookでも #reachcrvanywhere で大盛り上がり。

日本のように至る所で、なんでも変えるのは海外では稀です。場所を超えて体感できるプロモーション方法は、まさに海外で育って日本にやってきます。

タイのこのような試乗体験は、あらゆる方法が試され、日本でも実装されるのでしょうね。その拡大する市場に如何に早く乗るかが、”試乗”ではないですが、日本のマーケッターに求められることでしょう。

ちなみに、新型CR-Vのタイ仕様は全長4571mm×全幅1855mmのボディに3列のシートを搭載。エンジンは2.4リットルのガソリン自然吸気と1.6リットルのディーゼルターボを設定。製造はアユタヤ工場でおこなわれ、タイ国内だけではなく国外にも輸出する。しかしながら、日本の販売ラインナップから昨年消えたため、日本での販売目処はございません。

ホンダ 公式サイト

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